シリーズ「経営品質あるある」第16回「問題なしは良いことか?」
シリーズ「経営品質あるある」✏️
コラム「経営品質あるある」の第16回を掲載しました。
今回のテーマは「問題なしは良いことか」です。謎掛け的なタイトルですが、皆さんで読んで頂き、色々な気づきを交換して頂ければ嬉しいです。
コラムは毎月第2・第4金曜に発信しています。
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第16回「問題なしは良いことか?」

「問題なし」は、一見すると良い状態に見えます。しかし経営においては、それだけで安心とは言えません。そもそも“問題”とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップです。製造現場や定型業務のように、正解や基準が明確な仕事では、基準からズレればすぐに問題が発生します。これは“発生型の問題”です。
一方で、経営や将来戦略には、最初から明確な正解がありません。市場環境、顧客ニーズ、競合状況は常に変化し続けています。そのため、「将来どうありたいか」「どんな価値を提供したいか」という“あるべき姿”を、自分たちで主体的に設定しなければ、問題そのものが見えてこないのです。
現状が順調でも、未来まで安全とは限りません。むしろ、何も困っていない時期こそ、変化の兆しや潜在的なリスクを見つける力が重要になります。発生した問題だけに対応して「問題なし」と考えるのではなく、自ら問いを立て、未来視点で問題を発見し、先回りして対処していく。その姿勢こそが、変化の激しい時代の経営に求められているのではないでしょうか。
(マネジメント・ラボ 高橋良和)

