シリーズ「経営品質あるある」第11回「その言葉、本当に伝わっていますか?」

シリーズ「経営品質あるある」✏️

コラム「経営品質あるある」の第11回です。今回のテーマは、「その言葉、本当に伝わっていますか?」

多くの組織では、「ちゃんと伝えた」と思っていても、相手は違う意味で受け取っていたり、まったく伝わっていなかったりします。 今回は、そんなコミュニケーションのズレについて考えてみたいと思います。

コラムは毎月第2・第4金曜に発信しています。

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第11回「その言葉、本当に伝わっていますか?」

「対話を大切に」

「コミュニケーションを密に」

簡単そうですが、実はとても難しいことです。

あなたの会社でも、こんなことはありませんか?

【A 世代言葉】

「営業は足で稼げ」

「空気を読め」

「それ、エモいよね」

同じ世代なら自然に通じる言葉でも、相手が変われば意味や印象も変わります。

言葉そのものではなく、「相手にどう伝わるか」を意識することが大切です。

【B 専門用語】

「まずPoCを回して、クリティカルなイシューがなければプロダクション環境へデプロイします。」

IT部門では普通の言葉ですが、専門外の他部署の人には伝わりにくいかもしれません。

これはITに限らず、会計や品質管理、マーケティングなども同じです。

専門用語は、専門家同士では正確で効率的な共通言語ですが、相手がお客様や他部署なら少し言い換えたり、受け手が同じ会社の他部署なら「教えてください」と聞いたり、お互いが歩み寄る姿勢が大切なのだと思います。(もちろん自分で学ぶ姿勢は大切です)

「あの部署はわからん言葉ばかり使うので話す気にならない」とか「専門用語、知らんヤツとは話せない」と陰で文句を言うだけでは何も解決しないのですね

【C 抽象言葉】

「各種状況を勘案し、環境変化にも柔軟に対応しながら推進します。」

経営における思考や対話には抽象化も必要ですが、「誰が、いつまでに、何をするのか」を具体化しないと現場が動けないのも現実です

抽象化できない思考や対話は発想の応用や展開の制約になりがちですが、具体化しない対話は納得性や実行性を妨げる要因になります。つまり、抽象と具体を行き来する対話が、組織を強くするのです

【D 定義なし】

「この案件はもっと戦略的に考えよ」

「◯◯を強化しよう」

「お客様を大切にしよう」

誰も間違ったことは言っていませんが、普段使う言葉ほど、人によって定義が違ったり、認識のズレに気づかず使い続けているかもしれません。

優れた組織は、暗黙知になっている社内言葉の定義を定期的に見直したり、対話の中で確認し合う習慣、文化をお待ちです

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言葉は組織をつなぐ大切な道具です。

しかし同時に、誤解やズレを生み出す原因にもなります。

「言った」「聞いた」で終わるのではなく、

「お互いに同じ意味で理解できているだろうか?」を丁寧に確かめること。

相手に合わせて言葉を選ぶこと。

分からないことは素直に聞くこと。

そんな小さな対話の積み重ねが、皆の力を一つにし、よりよい組織づくりに結びつくのではないでしょうか

(運営委員/マネジメント・ラボ 高橋良和)